TH555i4

Z軸クイルフィード方式のメリットは、コラムトラバース方式に対して移動体を大幅に軽量化できることにありますが、その反面、Z軸前進端での剛性確保が課題となります。これに対して、下側2点と上側1点の3点ガイド方式を採用することにより、速さと剛さを兼ね備えることができました。更に、クイル形状は丸型とし、クイル上部への切りくずの堆積を防止しています。

稼働率向上を阻害する要因として切りくず処理の問題は極めて大きなウエイトを占めています。この問題に対して、ベッド中央に大きな切りくず排出口を設けることにより、切りくず処理能力を向上しています。更にクーラント使用量の大幅削減が可能となり、環境にやさしいことも特徴です。

JTEKTは工具交換時の信頼性を向上させるために、ダイレクトマガジン方式を業界に先駆けて採用しています。アーム交換方式と比較して、アーム旋回に必要なモータ、減速機、マガジンシャッタ動作に必要なガイド＆アクチュエータを不要としており、部品点数が大幅に削減できます。

●アルミ製シリンダブロック生産セル