TOYOPUC-PC10P
- PCIバス仕様の各種コントローラにPLCを搭載可能
- 増設ユニットにより各種モジュールを増設可能
- 通信機能を標準装備
- プログラム容量 180K語、設備情報メモリ 4Mbyteを搭載
- SFCプログラミングが可能(IEC61131-3準拠)
- ※SFC(Sequencial.Function Chart)
1. TOYOPUC-PC10Pの特長
TOYOPUC-PC10Pは、PCIバス用ロボットコントローラに内蔵可能なプログラマブルコントローラで、PCIバスを介してロボットコントローラとデータ交換が可能です。PC10PのCPU機能は、PC10Gと同機能です。FLリモートI/Oボード、TOYOPUC BUS-EXP(EXPANDEDBUS)を使うことによりPC10P-CPUの拡張が可能です。FLリモートI/Oボードは、FLリモート通信のリモートI/Oモジュールで、入力40点/出力40点を備え、PC10P-CPUと同様にPCIバスラックに固定可能です。TOYOPUC BUS-EXP(EXPANDED BUS)はUSB通信を利用したPC10P専用増設モジュールです。従来のベースユニット及び電源モジュールを使用し、CPU/SELスロットにTOYOPUC BUS-EXP(EXPANDED BUS)を実装することで、PC2J/3Jシリーズの各種モジュールを増設することができます。
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■高性能なCPU機能
基本命令0.015μs/語(min.)、応用命令0.05μs/語(min.)とPC3JP、PC3JGを凌ぐ高速処理により「設備制御」「設備診断」「情報処理」などの多彩なシーケンスプログラムを処理できます。またPCwinとの通信をUSB2.0とすることにより、従来よりも高速にプログラムの読出し・書き込みが可能となりました。
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■大容量のメモリ
設備情報メモリが4Mbyteに拡張されました。
PC10Pは、周辺装置との通信用のUSBポートを1ポート、TOYOPUC BUS-EXP(EXPANDED BUS)との通信用のUSBポートを1ポート標準装備しています。また10Mbps/100Mbpsの通信が 可能なFL-net/イーサネット/ FLリモートMを2ポート(L1、L2)標準装備しています。 -
■多彩な通信機能
PC10Pは、周辺装置との通信用のUSBポートを1ポート、TOYOPUC BUS-EXP(EXPANDED BUS)との通信用のUSBポートを1ポート標準装備しています。また10Mbps/100Mbpsの通信が 可能なFL-net/イーサネット/ FLリモートMを2ポート(L1、L2)標準装備しています。
2. TOYOPUC-PC10Pの一般仕様
項目 | 仕様 | |||
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電源 | POWER1:AC85~264V 47~66Hz POWER2:DC18~32V POWER2H:DC18~32V |
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消費電力 | POWER1:38W以下(80VA以下) POWER2:40VA以下 POWER2H:50VA以下 |
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周囲温度 | 0~55℃ | |||
相対湿度 | 30~85%RH(但し結露なきこと) | |||
雰囲気 | 腐食性ガスなきこと | |||
耐振動 | 周波数 | 加速度 | 振幅 | 掃引回数 |
10~57Hz | - | 0.15mm | 10回 (1オクターブ/1分間) |
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57~150Hz | 9.8m/s2 | - | ||
耐衝撃 | 147m/s2 3方向 各3回 | |||
絶縁耐圧 | AC1500V 1分間 (AC外部端子, アース間) AC1000V 1分間 (DC外部端子, アース間) |
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絶縁抵抗 | DC500V 10MΩ以上 (AC外部端子, アース間) DC100V 10MΩ以上 (DC外部端子, アース間) |
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瞬時停電 | POWER1:瞬停許容時間 0.5サイクル以下 瞬停間隔1s以上 POWER2:瞬停許容時間 10ms以下 瞬停間隔1s以上 |
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海外規格 | 北米 CSA/NRTL 取得 欧州 CEマーク |
- (注)上記仕様は各種モジュールの共通的な仕様です。
3.TOYOPUC-PC10Pの制御仕様
機種 | PC10P | |
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プログラム方式 | ストアードプログラム方式 パラメータ設定によるイベントモニタ機能 | |
プログラム制御方式 | サイクリック演算方式 定周期割込み機能(1ms〜) |
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入出力制御方式 | イメージレジスタ方式 | |
基本命令処理速度 | 接点・・・0.015μs~/命令 | |
応用命令処理速度 | 0.05μs~数μs/命令 | |
基本命令 | 19種 | |
タイマ・カウンタ命令 | 21種 | |
応用命令 | 450種以上 | |
プログラム容量 |
180K語(60K語×3) + FBライブラリ60K語 + 標準ライブラリ32K語 + ユーザライブラリ32K語 |
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メモリ素子 | CMOS-RAM、フラッシュEPROM | |
電池 | 充電式(リチウム2次電池:電池寿命5年) | |
外部入出力点数 | 2,048点( DeviceNet※、リモートI/Oによる増設可能) | |
内部出力点数 | 79,872点(2,048点×3+8,192点+65,536点) | |
キープリレー点数 | 6,400点(768点×3+4,096点) | |
タイマ機能 カウンタ機能 |
0.1~6553.5秒/0.01~655.35秒 合計3,584点 1~65535(512点×3+2,048点) |
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リンクリレー点数 | 14,336点(2,048点×3+8,192点) | |
立上り・立下り検出 | 5,632点(512点×3+4,096点) | |
データレジスタ | 44K語/16ビット(4K語×3+32K語) 拡張バッファレジスタ:128K語/16ビット |
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リンクレジスタ | 6K語/16ビット(2K語×3) | |
設備情報メモリ | 4Mbyte プログラムコメント、SFCデータ、FB情報、I/O図、ネットワーク図 |
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特殊モジュール実装枚数 | ——*2 | |
見える化機能 | S F C | ○ |
F B | ○ | |
ライブラリ機能 | F B | ○ |
標準 | ○ | |
ユーザ | ○ | |
イベントモニタ機能(サイクルモニタ可能) | ○ | |
強制 ON/OFF 機能 | ○ | |
スキャン単位トレース機能 | ○ | |
保全支援 | 設備診断機能 | ○ 診断用ダミー:2,048点 履歴128件 |
ネットワーク診断機能 | ○ | |
I/O 図表示 | ○ | |
I / O レコーダ | ○ 512Kbyte (50ポイント/1サイクル内変化点−>約40サイクル分記憶) |
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テストモード | ○ プログラム変更確認時、瞬時に元のプログラムに戻す機能 | |
プログラマ I / F | USB(V2.00) 480Mbps | |
内蔵通信機能 |
L1:FL/ET/FLリモートM 10Mbps/100Mbps L2:FL/ET/FLリモートM 10Mbps/100Mbps |
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L3:PCIバスI/F DLNK-M2 |
- *1 書込みには、専用命令が必要な領域
- *2 PC10PはBUS-EXP(EXPANDED BUS)を使用することにより特殊モジュール実装可能となります。
- ※DeviceNet は Open DeviceNet Vendor Association Inc. の登録商標です。